運命の出逢い

昨日バイト帰りにこんな事がありました。ちなみに本当の話ですよ。僕の日記について「どこまでが本当の話なんですか?」とたまにきかれるけど、妄想シーン以外は基本的に本当です。そして今日の話は全て事実です。
僕は北千住から日比谷線に乗り、仲御徒町を目指していました。もう夜12時近かったので、電車は空いていました。隣りには20代前半のめちゃくちゃ可愛い人が座っていました。草鞋をお洒落なサンダルにアレンジしたような不思議なものを履いている。白いパンツと黄緑色のノースリーブ。初夏を感じる開放的なスタイル。かなりお洒落だけど、それほど高価な服ではなさそうだ。それもまた好感が持てる。化粧はそれなりに濃い。カラーコンタクトを入れているっぽい。彼女を仮に「させ子」と名付けます。させ子が僕に話しかけました。
させ子「すいません。この電車って上野に行きますか?」
行きます!!勿論行きます!!仲御徒町の一駅前っす。
僕「あ、はい。行きますよ。(クールに)」
させ子「あっ!本当ですか〜!ありがとうございますっ!」
かっ、可愛い。遠慮がちな笑顔。それでいてハキハキした明るい言葉。リラックスした仕草。させ子は軽く曲げた両腕で体を支えて、椅子に軽く横たわるような感じで下から僕を見上げている。距離が近い。え〜匂いや〜!え〜匂いやわ〜!!

僕はいい腕といい匂いが大好きだ!大好きだ!!
僕は次第に、させ子は僕に惚れているのではないかという至極もっともな疑念を抱き始めた。
だってこんなに空いてる電車の中で、こんなに近い距離にいる二人には、絶対なまめかしい秘密があるに決まっている。
それにこの電車が上野に行くかどうかなんて路線図見りゃ分かるじゃん。携帯で路線検索してもいいし。この大都会でわざわざ他人に話し掛ける必要性は全くない。
もう間違いない!!させ子は俺に惚れている!!いやーっ、参った!!全くもー、またやっちゃったか、俺!!ダメじゃないか、俺!!萌え〜、俺!!
それにしてもそうならそうと早めに言っておいてくれないと、こう見えても俺にだって準備ってもんがあるんだゼ?部屋は散らかってないけど、風呂掃除してないし。二人の将来の為に必要なグッズだって、、、分かるだろう、させ子?下着にしたって、俺、、上下揃ってないゾ?
などと至極真っ当な大人の心遣いってヤツに想いを馳せていると、彼女は酔っていたのでしょう、居眠りを始めました。
させ子と僕の間には、半人分のスペースしかなかったし、彼女は僕の方に傾いて座っていたので、必然的に僕に寄りかかって眠ることになりました。しかも起きない。
いやはや、甘えるのが早すぎるゼ。酔ったフリして寄りかかるなんて、そんなすぐバレる初歩的なテクニックを弄するところもある意味、お前の可愛い一面かもナ。
上野に着く。だけど、彼女は起きない。僕は起こすべきか迷う。上野に行くかも的ニュアンスの事を言ってたっけ?でも彼女は狸寝入りだし、俺と一緒に仲御徒町で降りるんだから、今ここで起こす理由はない。
仲御徒町に着く。さあ、降りるよ?僕は彼女に寄りかかられている体を引き抜くようにして立ち上がる。彼女はさすがに目を覚ます。彼女は「あれ?」って感じで辺りを見回し、上野を乗り過ごした事を悟る。僕の方をチラ見する。そして一人でさっさと電車を降りて、去ってしまった。
ふっ、照れ屋さんだな。。。