スキーに行っている方々に一言

みんなで旅行に行くのはいい。楽しそうだ。羨ましい。俺だって行きたい。でも何故あえてスキーなんだ?
毎年スキーの誘いを断り続けて既に5年。滑れないから恥ずかしくて来れないんだろう、などと思われているかもしれない。
だが違う。俺は滑れる。上手くはないが。僕が生まれ育った某市は、豪雪で有名な関ヶ原に隣接している。実家の近くに町営のしょぼいスキー場があり、良く行っていたのだ。冬になれば友達から連絡が来て「今日、ちょっと町営行っちゃおうぜ!!」「よし、じゃあチョエろうか!!」みたいなノリだったのだ。長野や新潟で何日も連続で滑ったこともある。海外でも何度も滑った。
でもやはり好きにはなれなかった。あれはマゾにしか楽しめないスポーツである。つまり背徳・退廃の極みであるから、即刻根絶されるのが望ましい。
①寒い。
②眠い。
③怖い。
④臭い。
⑤痛い。
⑥高い。
⑦危ない。
⑧寒い。
⑨寒い。
⑩寒い。
俺の意見は間違っているだろうか?寒くて眠くて怖くて臭くて痛くて高くて危ない事を喜んでやる人間はマゾヒストと判断してもよいのではないだろうか?
YESっ!!そう判断してかまわない!!かような人間はマゾヒスト、つまり変態である。よって世の中のスキーヤーはすべからく変態である。
だがしかし、ちょっと待てよ、OK!!俺は自分に都合の良い論理を無理やり捏造したりはしない。この議論にも弱点があることを認めよう。
つまり「スキーにはつらい面もあるが、それ以上の良い面がある」と言われると弱い。
ここは公平にスキーの良い面も考えてみるべきだ。
①ゲレンデの女の子は萌える。
②スキーを教えるという口実の下、女の子とにゃんにゃんする。
上村愛子が可愛い。
④寒いからこそ暖めあう。

確かに。分かる。良く分かる。だがしかし、それでもなお、、俺の主張は揺るがない。
①について考察してみよう。確かにスキー場で見る女の子は萌える。可愛いスキーウェア、可愛い帽子、キラキラと輝く雪の照り返し、上気した頬。
だが、俺は制服の方が好きである。隙あらば制服を着せたい。よって①の為にあえて苦痛なスキーをする必要性はない。
②について考察してみよう。俺は滑れない女の子を放置してマジギレされた経験が何度もある。皆さんも似たような経験があるだろう。男女逆の立場だってありうる。俺は習熟度に差がある女の子に付き合ってずっと初級者コースにいたくはない。それこそスキー場でなくてよいではないか。そんな所でにゃんにゃんするくらいなら、道玄坂ブティックホテルでよい。よって②の為にあえて苦痛なスキーをする必要性はない。
③について考察してみよう。確かに上村愛子は可愛いと思う。だがしかし、スキーしていなくても可愛い。制服を着たらもっと可愛いだろう。いずれにしてもTVで録画してコマ送りで鑑賞すれば十分だ。よって③の為にあえて苦痛なスキーをする必要性はない。
④について考察してみよう。スキー場の隣の森でもかまわない。よって④の為にあえて苦痛なスキーをする必要性はない。
こうして全てのスキーヤーは、無駄でつらい事に嬉々として取り組むマゾヒストであり、変態である事が証明された。ところで俺は変態ではない。したがって、俺はこれからも断固として彼らとは距離をとる。
スキーに行くくらいなら、南の島に行く。
沈む夕陽。暖かい潮風がさせ子のストレートヘアを揺らす。させ子は浜辺で貝殻を集める。俺は本に夢中になっている振りをして、実は横目でずっと彼女のシルエットを追いかけている。そう俺は本じゃなくて、彼女に夢中なのさ。
あんま〜〜〜〜〜〜いぃぃ!!!!!!