男子高校生

7時に起きてバイトへ。眠い。死ぬほど寒い。財布を忘れて家に戻る。もうフラフラ。
遅刻。小学生を教える。教えながら寝る。問題を解かせてる間に寝るんじゃなくて、答え合わせ中に寝たり、解説中に寝たり。進まない。子供の不信感をひしひしと感じる。だがどうしようもない。
2件目へ。男子高校生。男子高校生は彼女ができた。昨日飲み会中に電話してきて突然
「先生、オレ、彼女出来たんですよ。」
「あっ、そうなんだ。で?」
「いや、だから、、それだけですけど。」
「マジかよ。ほめて欲しいの?ほめて欲しくてわざわざ電話してきたの?」
「いや、そんなんじゃないですけど。。」
というわけで、今日は眠いので、その彼女の話をして授業を終えた。
男子高校生曰わく、その彼女はエロいらしい。
「俺らのメールとかマジヤバいっすよ。エロすぎて先生にも絶対見せられないです。」
「ふーん。」
「ふーんじゃないですよ。少しは興味持って下さいよ。本当は知りたいくせに!このムッツリ!ムッツリ〜。ムッツリ〜ニ〜!!」
「うるさいよ。ムッツリじゃないし。どうせ見せてくれないんだったら興味持っても仕方ないじゃん。」
「仕方ないな〜。いっすよ!先生には見せてあげても。」
「いや、別にい
「これっす。例えば。」
『うんっ(絵文字のビックリマーク×4)今度はもっとキスしようね(絵文字の唇)(絵文字のハート×2)』
「エロくないですか。マジこいつオレのこと超すきだと思いません?だってそうじゃなかったらこんなメール送ったりしませんよね?だって普段すごいおとなしい感じなんですよ。」
「、、、第1に俺は別に君らのメールの内容を知りたくなんかなかった。第2にそのメールは大してエロくないと思う。第3に超好きじゃなくてもそういうメールは送れる。第4にその彼女はおとなしい子じゃない可能性が極めて高い。」
「なんなんですか。なんでもオレのいうことに文句つければいいと思って。いやー、だってもっとキスってディープキスの事ですよ?」
「いや、そうとは限らないんじゃないかな。」


「絶対そうですよ。でも、俺はディープキスなんか絶対しないですよ。そんなんじゃないんです。俺は絶対しないですよ。」
「ん?何で?」
「何でとかじゃなくて、だってきたないじゃないですか。それに、昨日公園でキスしたとき、ディープキスっぽくになりかけたんですよ。でも、ぶっちゃけオレ、逃げました。」
「あっ、逃げたんだ。」
「ええ。そうですよ。ええ。ええ。わるいですか?逃げましたよ。だってオレ、普通にキスしただけで、超緊張して震えてましたよ。ガタガタガタって。悪いですか?」
「いや、悪くないよ。」
「なに笑ってるんすか。」
「いやいや。」
そうな感じで授業を終え、帰宅して仮眠。30分遅刻してこっちょりへ。眠すぎる。東京に戻る前日からまとまった睡眠をとってないからな。
練習。下手。どうしようもない。人じゃない。鼻かんだティッシュ以下だ。個人練しないと。
練習後、下北で飲もう的な流れになった。ヤバい。飲んだら倒れる。うっかり終電逃したら絶対死ぬ。
逃避。ああ、しょぼいな俺。帰って寝た。